大切な子との別れ。
ディアペットのスタッフは皆それを経験しています。
私も、そのひとりです。
あの子を亡くし見送ってからは
世界がガラリと変わったように感じました。
朝、目が覚めてからあの子を探すけれど
見つけたのはお骨になったあの子で、
そこから涙が止まらなくなってベッドから出られなかったり。
時間の流れの感覚がおかしくて、
お骨壷を抱っこして
お線香とロウソクの火を眺めていたら
気付けば夕暮れになっていたり。
やたらとぼんやりしてしまって
自分でも自分がよくわからない。
頑張って食事をしても味がしない。
名前を呼ばれてもすぐに反応出来ない。
自分と自分以外の人との間に壁を感じる。
なによりも、あの子がいない。
触れられない。
名前を呼んでも、返事がない。
可愛い足音が聞こえない。
あの子がいない以外変わったことのない部屋が
なんだか暗く、寒くなったように思える。
自分の心臓のあたりから
何かが抜け落ちたような感覚があって
「これが喪失感か」と気付いたり。
普段何気なく耳にしていたCMの曲が
心に響いて涙が止まらなくて…
どんな曲を聴いてもあの子を思い出してしまう。
私があの子を見送ってから3年半が経ち、
以前よりも涙を流すことは減りました。
それでも、
私よりも小さな体のあの子の存在はずっと大きいままで
愛しさは募るばかりです。
ずるいなぁ、なんて思うほど可愛いです。
ペットロスの表れ方は人それぞれ。
私は上記のような感じでした。
悲しみを感じる時間の長さもみんな違います。
大切な子の存在が唯一無二なら、
悲しみの形も唯一無二なのかもしれません。
だから、
「いつまでも悲しんでいちゃいけない」
そんな風に思わなくても大丈夫です。
むしろ悲しいことを受け入れて過ごすことが大切で、
涙を流す時間も心を癒す時間となります。
涙は愛情が姿を変えて溢れてしまうもの。
そんな風に思えるんです。
そして、いつか愛情が涙ではなく
笑顔に姿を変えると信じています。
私もたくさん泣きました。
それでも、今は笑顔であの子の話が出来ます。
ここをご覧くださっているご家族さまの涙も
いつか笑顔に変わるように願っています。
“いつかその涙が、笑顔に変わるまで…”
ディアペットがお心に寄り添えますように。
少しでも癒しとなれば幸いです。